<連載第5回> 「語りつくせない」ことが前提 ものがたりの医学を研究することについて。 前回は比較的小さいサイズの“ものがたり”に、現代科学で切り込む場合について述べました。今回はいよいよ、「…
2018年
AI=機械学習とは何か(Ⅲ)
自動運転がもたらすもの 前々回は今AIという名前で盛んに喧伝されているものは実は機械学習というAI研究のごく一分野に過ぎない研究の成果であること、また、その機械学習は学習はしていても考えているとは言えないこ…
AI=機械学習とは何か(Ⅱ)
100個の数字が意味するもの 前回は将棋ソフトボナンザの分析や簡単な例題を通して、いま盛んに喧伝されている「AI」が、実は機械学習というAIの研究分野の中ではごく一分野のものにすぎず、AI研究から見るとむし…
AI=機械学習とは何か(I)
AIとは機械学習のことである 最近、マスコミなどでAIという言葉を聞くことが増えている。いわく、シンギュラリティなるものが近々起きて、人類の知能はAIに追い抜かれてしまう、とか、今ある職業の大部分はAIに置…
量子コンピュータって、聞いたことあるかな
SFの世界がまた近づいている みなさんは量子コンピュータというものをご存知でしょうか。 この記事で初めて知ったという方もいらっしゃるでしょう。あるいは、SF作品などで耳にしたことがある人もいるかもしれません…
コンピュータで研究する宇宙
20世紀までの天文学 宇宙を研究する施設と聞いたとき、多くの人が山奥の巨大ドームの中の望遠鏡を思い浮かべるかもしれません。もちろん、望遠鏡は現代でも主要な宇宙の研究手段ですが、実はサーバールームの中の巨大な…
ものがたりの医学 ~取り込み、翻訳、語りなおし(1)~
<連載第4回> ‟研究” を読み解こう 前回は “ものがたりといっても様々な種類があるように、ものがたりの医学にも様々なサイズや世界観の堅牢度がある” という話をしました。では次に、これら “…
AI画像認識の今・そして、これから
画像認識の発展 画像認識技術は幅広い分野で既に実用化されており、我々の生活の中で多く活用されている。例えば、画像認識分野の一つの柱である文字認識では、1960年代に郵便番号自動読み取り区分機が実用化され、手…
ものがたりの医学 ~“ものがたり”の複層的存在~
<連載第3回> 無数の”ものがたり” 私は本稿を“いわゆる伝統医学はすなわち「ものがたりの医学」である”というスタンスから、それを「証拠の医学」たる現代西洋医学と対比させる形で書いています。 ところで、世の…
IBM Watsonを文系大学の授業で使う
コグニティブ・コンピューティングとデータサイエンス授業とのいい関係 文系大学の理数系教育への思い 成城大学は、文科系大学の中では早期にデータサイエンス科目群の授業を開始し、今年(2018年)で…