2018年

AI=機械学習とは何か(Ⅲ)

自動運転がもたらすもの   前々回は今AIという名前で盛んに喧伝されているものは実は機械学習というAI研究のごく一分野に過ぎない研究の成果であること、また、その機械学習は学習はしていても考えているとは言えないこ…

AI=機械学習とは何か(Ⅱ)

100個の数字が意味するもの   前回は将棋ソフトボナンザの分析や簡単な例題を通して、いま盛んに喧伝されている「AI」が、実は機械学習というAIの研究分野の中ではごく一分野のものにすぎず、AI研究から見るとむし…

AI=機械学習とは何か(I)

AIとは機械学習のことである   最近、マスコミなどでAIという言葉を聞くことが増えている。いわく、シンギュラリティなるものが近々起きて、人類の知能はAIに追い抜かれてしまう、とか、今ある職業の大部分はAIに置…

量子コンピュータって、聞いたことあるかな

SFの世界がまた近づいている   みなさんは量子コンピュータというものをご存知でしょうか。 この記事で初めて知ったという方もいらっしゃるでしょう。あるいは、SF作品などで耳にしたことがある人もいるかもしれません…

コンピュータで研究する宇宙

20世紀までの天文学   宇宙を研究する施設と聞いたとき、多くの人が山奥の巨大ドームの中の望遠鏡を思い浮かべるかもしれません。もちろん、望遠鏡は現代でも主要な宇宙の研究手段ですが、実はサーバールームの中の巨大な…

AI画像認識の今・そして、これから

画像認識の発展   画像認識技術は幅広い分野で既に実用化されており、我々の生活の中で多く活用されている。例えば、画像認識分野の一つの柱である文字認識では、1960年代に郵便番号自動読み取り区分機が実用化され、手…

ものがたりの医学 ~“ものがたり”の複層的存在~

<連載第3回> 無数の”ものがたり”   私は本稿を“いわゆる伝統医学はすなわち「ものがたりの医学」である”というスタンスから、それを「証拠の医学」たる現代西洋医学と対比させる形で書いています。 ところで、世の…

IBM Watsonを文系大学の授業で使う

コグニティブ・コンピューティングとデータサイエンス授業とのいい関係   文系大学の理数系教育への思い   成城大学は、文科系大学の中では早期にデータサイエンス科目群の授業を開始し、今年(2018年)で…